疲れたら眠る、当たり前の行動なのであまり意識したことはありませんでした…。
中には、眠りの質を高めるために、オーダー枕を作ってみたり、高級布団に取り換えてみたり、眠ることに対して意識が高い方も多くいらっしゃいます。
でも、お金をかけなくても簡単に疲れがたまらない体になれる方法があったらどうしますか?
今回は、眠りの質を誰でも簡単に向上できる方法をお伝えします
仰向け・右向き・左向き・正しい姿勢は?
人によって眠りやすい向きがあると思います。
しかし、眠りやすい向きが疲れがとれる姿勢だとは限らないのです…。
疲れをとるのに最も適した姿勢は、体の右側を下にした横向きなんです。
右側を下にすることで胃の消化も助けられて自律神経の負担が減り、疲労回復につながります。
いびきや睡眠時無呼吸も右向きに寝た方が減少するといわれています。
眠りの質が低下!?仰向け睡眠は要注意!
仰向けで寝た場合、舌や口蓋垂(こうがいすい)がその重さで喉の奥に沈みやすくなることで気道が狭くなります。
そのため、いびきや無呼吸が起こるリスクが大きくなります。
10秒以上の無呼吸の状態を繰り返す場合、無呼吸症候群かもしれません。
呼吸ができないと酸素量が低下し、苦しくなるので身体はまた呼吸をはじめます。
しかし、その度に眠りが浅くなり、結果として熟睡することができなくなり疲れがとれるどころか、身体の不調へとつながってしまいます。

疲れをためない睡眠時間は6時間以上がベスト
日中に仕事や運動をしたり、紫外線を浴びると、大量の活性酸素と〝疲労因子FF”という物質が発生します。
疲労因子FFとは、疲労度合を示すタンパク質のことです。
このタンパク質が体に蓄積すると細胞死を促進させ、心臓病や糖尿病などの生活習慣病の原因になるといわれています。
細胞の回復が進むのは、睡眠中なんです。
睡眠には、浅い「レム睡眠」と、深い「ノンレム睡眠」があり、一定の周期で切り替わっています。
疲労回復因子FRの働きを促して疲労をとるには、ノンレム睡眠が3~4回あるのが理想とされるため、最低でも6時間は必要なんです。
朝の起き方で熟睡感が変わる!
朝起きる時、目覚まし時計やスマートフォンのアラームを寝坊しないように大音量でセットしていませんか?
突然の大きな音に強制的に起こされると交感神経が一気に緊張して心拍数や血圧が上昇します。
寝起きに立ちくらみがしたり、心臓がバクバクするのは目覚まし時計などの大音量が原因かもしれません。
このような状態だとせっかくいい睡眠がとれていても朝から疲労することに…。
朝の目覚めは、鳥や虫の鳴き声や川のせせらぎなどの環境音を低温量から少しづつ大きくしていくのが理想です。
大音量に強制的に起こされた時と違い、睡眠中の副交感神経優位の状態から、活動モードの交換神経優位の状態へスムーズに切り替わって起床できます。
自律神経に負担がかからない分、ぐっすり眠れたという熟睡感が高まります。
さっそく鳥のさえずりの目覚まし時計やスマートフォンの目覚ましアプリなどを活用してみるのもいいかもしれませんね。